デビットカードとクレジットカードの最大の違いは「即時決済」と「後払い」である

デビットカード

デビットカードとクレジットカードは、両方ともキャッシュレスで決済可能という点で共通しています。しかし両者には、以下の通り大きな違いがあります。

項目 デビットカード クレジットカード
引き落としのタイミング 決済時 カード会社が指定する引き落とし日
利用できる上限額 口座の残高 利用可能枠
支払い方法 一括のみ さまざま
月額料金の支払い 使えない場合が多い 使える
審査 ない場合が多い 必ずある
年齢 最低15歳以上 最低18歳以上
支払い時の手数料 無料 支払い方法により異なる
現金を引き出す方法 口座からの出金 キャッシング
不正利用時の補償 届け出の3060日前

かつ上限額あり

届け出の60日前が多い

今回は、デビットカードとクレジットカードの違いについてまとめました。

利用代金の支払い方法や、引き落とされるタイミングが異なる

デビットカードとクレジットカードでは、以下の相違点があります。

  • 利用代金の支払い方法
  • 利用代金が引き落とされるタイミング

それぞれの相違点について、どのように異なるのかを解説していきます。

即時決済と後払いの違い

デビットカードは、決済と同時に利用した額が口座から引き落とされます

一方でクレジットカードは、常に後払いです。一括払いであっても、カード会社からの請求は後日となります。

このため利用した金額が口座から引き落とされるタイミングも、おおむね20~60日後です。

三井住友銀行「デビットカードとは」

ビューカードを使ったら支払いはいつになりますか?

※最長で65日後(7/112/1利用分)

イオンカード「毎月の締め日・支払日はいつですか」

※最短で20日(2/10利用分)

利用上限額も異なる

カードの利用上限額は、以下の通り異なります。

  • デビットカードは、その時点の口座の残高
  • クレジットカードは、利用可能枠

三井住友カード「デビットカードとは」

クレジットカードは、2回以上の支払い方法も豊富

デビットカードは即時決済専用のため、支払いを後日に繰り延べることはできません。そのため、代金を2回以上に分けて支払うことも不可です。

一方でクレジットカードは下記の通り、複数回に分けて支払う方法が豊富に用意されています。

  • 2回払い
  • ボーナス一括払い、ボーナス2回払い
  • 分割払い
  • リボ払い

三井住友カード「お支払い方法について」

ポケットカード「ショッピングお支払方法」

月額料金の支払い

クレジットカードは携帯の料金など、月額料金の支払い手段として幅広く利用可能一方でデビットカードは、月額料金の支払いに使えない場合が多いです。

また対応するデビットカードでも、すべての月額料金に対応しているわけではありません。

JCB「公共料金・携帯電話料金など毎月のお支払い」

三井住友カード「SMBCデビット ご利用いただけない加盟店」

楽天銀行「月額利用料金のご利用について」

クレジットカードは、利用枠にも種類がある

クレジットカードの場合、利用枠は以下の通り様々あります。

利用枠の種類 説明
総枠 ショッピング枠とキャッシング枠を合計したもの
ショッピング枠 カードショッピングで利用できる金額
割賦枠 分割払いやリボ払いで利用できる金額で、ショッピング枠の内訳に含まれる。

カード会社によっては、支払方法ごとに細かく分ける場合もある

キャッシング枠 キャッシングで利用できる金額

カード会社によっては、ショッピング枠のなかに割賦枠だけでなく、キャッシング枠を含む場合もあります。

一方でデビットカードは支払いと同時に預金口座から引き落とされるため、利用枠は1です。

JCB「ご利用可能枠の仕組み」

楽天カード「利用可能額(限度額)について、どう見たらいいか分かりません。」

発行に関する条件は、それぞれ異なる

カードの発行に関する条件も、デビットカードとクレジットカードで異なります。

審査の内容が異なる

デビットカードは、銀行口座をつくることができれば発行できるのが原則です。ただしカードによっては、別に審査を行う場合もあります。

一方でクレジットカードは申込者の支払い能力などを調査する必要があるため、審査が必須です。

三井住友銀行「デビットカードとは」

みずほJCBデビットインターネット申し込み受付

みずほJCBデビット会員規約

日本クレジット協会「クレジット会社の審査」

年齢制限も異なる

クレジットカードを持てる年齢は、最低でも18歳以上(高校生を除く)です。一方でデビットカードは、高校生以上なら作ることができます

なかには15歳以上であれば、中学生であっても発行可能なカードがあります。

ジャパンネット銀行「Visaデビットカード」

支払い時の手数料は大きく異なる

カードで買い物をした場合の手数料についても、デビットカードとクレジットカードで異なります。

デビットカードは手数料が不要

デビットカードは即時決済であるため、決済時の手数料は不要です。

ジャパンネット銀行「Visaデビットカード」

クレジットカードは支払い方法により、有料となる場合がある

クレジットカードで買い物をした場合、支払い方法によっては手数料がかかる場合があります

手数料 支払い方法
無料 一括払い、2回払い、ボーナス一括払い
原則として有料 ボーナス2回払い、分割払い、リボ払い

三井住友カード「お支払い方法について」

ポケットカード「ショッピングお支払方法」

現金を手に入れたいときは?

現金を手に入れたいときの手続きでは、以下の違いがあります。

デビットカードは出金かキャッシュアウト

デビットカードの場合は、ATMを使って口座から出金する方法が主です。このため、返済の必要はありません。但し、時間帯や曜日によってはATM利用手数料を徴収される場合もあります。

最近では、レジなどATM以外から現金を引き出せる「キャッシュアウト」も可能となりました。

三井住友カード「デビットカードとは」

産経新聞「レジで現金引き出す「キャッシュアウト」 ATM代替、災害時活用に期待も」

クレジットカードはキャッシング

クレジットカードの場合、現金を手に入れたいときはキャッシングを利用することになります。そのため、後日利息をつけて返済が必要です。また利用の上限額は、キャッシング利用枠となります。

楽天カード「利用可能額(限度額)について、どう見たらいいか分かりません。」

いざというときの対応にも違いがある

デビットカードとクレジットカードでは、いざというときの対応も異なります。

カードが利用不可となる場合

カードが利用不可となるケースには、両者で相違点があります。

デビットカードの場合は、取引規定に違反した場合

デビットカードの場合は、銀行口座の取引規定に違反した場合、利用不可となります。

  • 名義貸し
  • 口座を他人に売る
  • 暴力団など、反社会的勢力との関係がある場合
  • 銀行からの連絡が取れない場合(転居先や電話番号の変更届を出さなかった場合など)

みずほJCBデビット会員規約

ジャパンネット銀行「口座不正利用防止の取り組み」

クレジットカードの場合は、さまざまなケースがある

クレジットカードの場合、利用不可となるケースはさまざまです。代表的なケースは、以下の通りです。

利用不可となるケース 詳細
返済を延滞した 延滞分が入金されるまで、カードの利用は止められる
利用規約に反する行為をした 以下のようなケースが代表的

・ショッピング枠の現金化

・転居先を届け出ず、郵送物が不着となった

また以下に該当する場合、利用可能枠が0円となっている間は返済専用カードとなります

利用不可となるケース 詳細
利用枠を超過した 以下のようなケースが代表的。

・一括払いはできるが、リボ払いはできない

・買い物はできるがキャッシングはできない

利用枠が下げられた 事前に通知なく、突然変更される場合もある

日本クレジット協会「クレジットカードのショッピング枠の「現金化」の誘いに注意」

楽天カード「カードが利用できない場合の対処方法」

盗難や不正使用時の補償は、クレジットカードのほうが手厚い

カードを使っていると、以下のようなトラブルに遭う可能性があります。

  • 盗難
  • 紛失
  • 不正使用や偽造(スキミングなど)

これらに対する補償内容は、以下の通りクレジットカードのほうが手厚くなっています。

カードの種類 補償内容の上限額 補償開始日
デビットカード 上限あり 届け出の30日~60日前から

(銀行により異なる)

クレジットカード 全額 届け出の60日前以降が一般的

住信SBIネット銀行「デビット盗難補償規定」

ジャパンネット銀行「金融犯罪にまきこまれたときは」

三菱UFJニコス「カード盗難・紛失のご連絡」

支払い先の企業が破産した場合の扱いも異なる

支払い先の企業が破産した場合、デビットカードで支払った場合は法的な手続きでのみ回収が可能です。

一方でクレジットカードの場合は、カード会社の判断により引き落としを止められる可能性があります。

オリコカードの場合(返金)

エポスカードの場合(返金)

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