クレジットカードでは、年会費ありなしによって、特典や保険などの違いが生じる傾向にあります。
年会費と合わせて各カードの特典・保険内容をしっかりチェックし、自分に合ったものを選ぶことが重要です。
クレジットカードには、年会費無料と有料のものがある
クレジットカードは、カードの種類ごとに年会費が異なります。
例えばイオンカード(WAON一体型)は年会費が無料ですが、JRE CARDは通常年会費が477円(税抜)です。
また、dカードのように、通常年会費1,250円(税抜)かかるものの、ショッピング利用年1回で年会費無料になるカードもあります。
クレジットカードを申し込む際は、年会費の設定金額や年会費優遇条件などをしっかり把握しておくことが重要です。
年会費無料のクレジットカードは、保険などの特典の充実度が低め
年会費が無料のクレジットカードは、保険や旅行系特典などが充実していない傾向があります。
自分の重視する点や各項目の特徴を踏まえて、本当に自分の使い方に合っているか確認することが重要です。
保険適用に、カード利用などの条件が設定されていることも
年会費なしのクレジットカードだと、旅行傷害保険が付帯されていても、上限金額が低かったり、さらには保険の適用に条件があったりするケースがあります。
例えば楽天カードは年会費無料ですが、旅行傷害保険は海外のみ、さらに最高金額は2,000万円と低め。
しかも旅費の一部を事前に楽天カードで支払っていなければ、事故などのトラブル時に保険を適用できません。
空港ラウンジなどの旅行系特典は、あまり利用できない
年会費がないクレジットカードは、以下のような旅行特典が付帯されていない傾向にあります。
- 空港ラウンジの利用
- 空港での手荷物預かりや宅配などの割引サービス
ただし例外もあります。
例えば、招待制のイオンゴールドカードや、条件(年間50万円以上の利用)を満たせば年会費を永年無料にできるエポスゴールドカードでは、年会費が発生しないものの空港ラウンジを使えます。
ポイントサービスは、年会費なしでも充実している
クレジットカードのポイントサービスは、年会費なしでも充実しているものがたくさんあります。
例えばリクルートカードは年会費無料で1.2%還元、楽天カードは1%還元です。
逆に、年会費有料でも、通常0.5%還元の三井住友VISAゴールドカードなど、あまりポイント還元率が高くないものがあります。
ポイント重視の人は、年会費なしでも選択肢が充実しているので、年会費なしのカードを検討しても全く問題ないでしょう。
リクルートカード
楽天カード
三井住友VISAゴールドカード
年会費ありのクレジットカードとの違いは、特典や保険の充実度が高いこと
一概には言えませんが、「年会費が発生する方が特典・保険が充実する」傾向にあります。
最高1億円など、高額な旅行傷害保険が利用できる
年会費通常10,000円(税抜)のJCBゴールドなど、年会費が存在するクレジットカードでは、旅行傷害保険の上限金額が高い傾向にあります。
この点年会費無料のクレジットカードでは、旅行傷害保険が500〜3,000万円程度と、上限が低めです。
旅行傷害保険の上限金額が高ければ、万が一治療に高額な費用がかかってしまった場合などもしっかり保険金額の範囲内で対応でき、出費を抑えられるため安心です。
ゴールドカードやプラチナカードは、一般カードより特典が多い
「年会費があるクレジットカード」といっても、年会費は数百円から数十万円までと幅広いですが、年会費が高いカードほど特典も充実する傾向にあります。
特典の充実度重視なら、同じ年会費ありのカードでも、ゴールドカードやプラチナカードといった上位カードを選ぶべきです。
例えば
三井住友VISAクラシックカード
- 年会費1,250円(税抜)
- 空港ラウンジの利用に非対応
- 海外旅行傷害保険は最大2,000万円
しかし
三井住友VISAゴールドカード
- 年会費通常10,000円(税抜)
- 国内の主要空港ラウンジを使える
- 海外旅行傷害保険は最大5,000万円
さらに
三井住友VISAプラチナカード
- 年会費通常50,000円(税抜)
- 「メンバーズセレクション」特典で、プライオリティ・パスを使って海外空港ラウンジも利用可能
- 海外旅行傷害保険は最大1億円まで増額
三井住友VISAクラシックカード
三井住友VISAゴールドカード
三井住友VISAプラチナカード 提供サービス一覧
年会費ありでも、特典の充実度が低いケースがある
年会費があっても、それほど特典が充実しておらず、年会費なしのカードとの差があまり大きくないカードもあります。
例えば楽天ゴールドカードは、通常の楽天カードに比べて1ランク上で
- 年会費は2,000円(税抜)
- 空港ラウンジは年2回しか使えません。
海外旅行傷害保険も最大2,000万円で、通常の楽天カードと上限額がかわりません。
「年会費がかかるから絶対に特典や保険が充実している」と考えず、申し込もうとしているカードの特徴はしっかり確認することが重要です。
年会費ありなし、どちらのクレジットカードを選ぶべき?
年会費あり・なしのどちらのクレジットカードを選ぶべきかは、人によって異なります。
自分の使い方に合わせて、適切な選択肢を選ぶことが大事です。
旅行に行かないなら、年会費なしで十分
年会費がかかると「元を取るために使いすぎてしまう」など、無駄な出費につながる恐れもあります。
旅行に行く機会がほとんどないなど、年会費がかかるカードで付帯されている特典を活かせる自信がないなら、年会費無料のクレジットカードで十分です。
例えば楽天カードは年会費が無料ですが、ポイント還元率は1%と高く、万が一海外旅行に行くときも、旅費を楽天カードで支払えば海外旅行傷害保険最大2,000万円を利用できます。
保険やレストラン・空港などの特典重視なら、年会費ありのカードも要検討
旅行に行く機会が多いなど、確実にカードに付帯されている保険や各種特典を使うなら、年会費ありで特典が充実したカードを選ぶべきです。
例えばJCBゴールドなら、
- 対象レストランで20%オフでの食事ができる
- 空港ラウンジが使える
- 海外旅行傷害保険が最高1億円
など、特典が充実しています。
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